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医療支援部門・各部門のご紹介

手術部

写真:手術部

手術部では日々の各診療科の手術が安全で円滑に行えるように、また、24時間365日緊急手術にも対応できるような万全の体制を整えています。

2021(令和3)年度(2021年4月~2022年3月)はその前年度と同様に新型コロナ禍の影響を受けはしたものの、年間手術数は5,408例と2020年度よりはやや増加した手術症例数でした(前年比+264例)。しかし、コロナ禍以前の2019年度と比較するとまだまだ症例数減は顕著(-502例)であり、コロナの影響は継続しているようです。ただし、幸いなことに手術部内での明らかな新型コロナ感染クラスターは起こっておらず、手術部スタッフ全員の厳重な新型コロナ対策が功を奏していると自負しております。
手術部ではこれまでどおり日々の各診療科の手術が安全で円滑に行えるように、また、24時間365日緊急手術にも対応できるような万全の体制を整えています。各科が行う腹腔鏡・胸腔鏡などの鏡視下手術は年々増加傾向にあり、2016年5月に第1例目が行われたロボット支援下による前立腺全摘出術(泌尿器科)も順調に症例数を重ねていっています。また、2018年度からはロボット支援下手術の適応拡大が泌尿器科(腎部分切除も適応追加)のみならず消化器外科(胃切除・胃全摘)・呼吸器外科(肺切除)・産婦人科(子宮全摘)にも認可され保険適応となり、2021年度は過去最高の110例のロボット支援下手術を行っております。なお、2022年4月からは新たに大腸切除や肝切除術が保険適応となったため、消化器外科・肝胆膵外科では早速新たなロボット支援下手術を開始することになっています。
一方、この複雑化し高度化する手術をいかにスムースかつ安全にこなしていくかが重要で、手術部ではスタッフ(麻酔科/各診療科医師・看護師・臨床工学技師・材料部・薬剤部・医療事務・清掃作業員他)が一致団結して機能の充実と運営の合理化に心血を注いでいます。麻酔科医師、看護師、臨床工学技士等が、手術枠の厳密かつ適正な調整と手術室準備や医療機器の円滑な運用を行うことで、また、手術室の10室目が新たに増築されたことで、より効率的な手術室運営が可能となりました。なお、安全性を担保したシステムの合理化は必須ではあるものの、手術部スタッフや各診療科の負担軽減も十分考慮する必要があります。入退院支援センターや各病棟スタッフとも密に連携し、働き方改革のニーズにも十分呼応した対策が喫緊の課題となっています。
佐賀県の手術医療を担う好生館手術部は、患者さんが安心して好生館での手術を受けていただけるように、スタッフの総力を挙げて安全な手術環境の構築を目指しています。この度の新型コロナ感染はすでに長期戦になっており、すぐにでも手術が必要不可欠な緊急患者さんに対しては、たとえ新型コロナ陽性者であっても、万全の感染対策下で粛々と手術を施行していく使命があります。全国的にも手術部の大きな課題ではありますが、好生館手術部は患者さんだけではなく、手術部スタッフの感染対策も万全に行い、毅然とした覚悟を持って手術部運営に努めていきます。