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当館には現在10名の認定看護師(日本看護協会認定資格)がいます。
・集中ケア認定看護師(1名)
・感染管理認定看護師(3名)
・皮膚・排泄ケア認定看護師(2名)
・緩和ケア認定看護師(1名)
・がん化学療法認定看護師(2名)
・摂食・嚥下障害看護認定看護師(1名)
その業務内容は各専門分野における看護実践や病棟や外来へのアドバイス、患者さんやご家族に対する指導や相談など各専門をいかしてクオリティの高い看護実践を行っています。

私は、2011年6月に摂食・嚥下障害看護認定看護師免許を取得しました。現在6階西病棟で勤務しています。摂食・嚥下とは日常何気なく行っている「食べる・飲み込む」という行為のことです。口から食べることは当たり前のようですが、これは神経や筋肉が複雑に関連し合いはじめて成り立つ機能です。この機能は生体への栄養を取り込むというだけでなく、おいしく食べることをとおして幸福感や活力の源として影響するものといえます。
摂食・嚥下障害看護認定看護師の役割は、「食べる・飲み込む」という機能を失った方の障害を評価し、個々の計画、立案、実施をするとともにスタッフへの指導や相談に応じることを主としています。活動はスタートしたばかりですが徐々に横断的活動を広げ、一人でも多くの方の機能回復に役に立ちたいと思っています。

がん化学療法を受ける患者さんとご家族の安全と安心を目指して、2011年にがん化学療法看護認定看護師の資格を取得し、外来化学療法室に勤務しています。近年は新しい治療薬の開発が進み、副作用を軽減する薬も発達し、外来で化学療法を受ける方も増えてきました。治療後は帰宅して日常生活を過ごしていただくので、治療内容や個々に応じた症状の対策を計画します。
副作用を最小限に、治療効果を最大限にするためのサポートと緊急受診のタイミング・体制づくりを重点に行っています。
患者さんとご家族へ治療に必要な情報を提供し、納得した意思決定をしていただけるよう、支援していきたいと考えています。
治療や副作用のことなどいつでもご相談ください。

緩和ケアとは、がんに伴う身体やこころの苦痛症状を全人的(身体的、精神的、社会的、霊的)な視点で緩和し、患者・家族のQOL(生活の質)の向上を目的とするもので、多職種のチームで行われます。
2007年に施行されたがん対策基本法により、緩和ケアはこれまでと考え方を大きく転換し、早期からの緩和ケアの実践を求められています。当館でも、緩和ケア病棟のみならず、がんと診断された時からの相談支援、治療中の症状緩和、高額医療費の相談、治療の場の選択などさまざまな問題に対応していくため、緩和ケアチームとして医師、看護師、薬剤師、栄養士、MSWなどが連携してケアを行っています。
緩和ケア認定看護師は緩和ケアチーム専従として、あらゆる病棟に入院中のがん患者のコンサルテーションに対応し、実際に患者・家族の相談支援、症状緩和に積極的に参加しながら、各病棟スタッフとともに実践していくことで緩和ケアを病院全体に推進していくことを目指しています。また、緩和ケア外来を担当し、緩和ケア病棟入院希望の方の入院調整、緩和ケアを必要とする在宅患者や他病院に入院中の患者・家族にも相談支援、症状緩和の方法をアドバイスしていきます。
さらに、地域に向けて緩和ケアを推進するために、相談支援センターと協働して地域緩和ケア研修会を毎月開催し、地域の病院や在宅支援診療所、訪問看護ステーション、地域包括支援センターなどと事例検討を行い、地域緩和ケアネットワーク作りに努力しています。

感染症はもはや病院内だけで発生するものではなく急性期病院、長期療養型施設、在宅などあらゆる医療の場で起こり得るものです。感染管理認定看護師の役割としてすべての患者さん、来館者、病院で働く全職員を感染症から守ることを目的としています。
感染管理認定看護師はInfection control team(ICT)専従として、外来、入院患者さん、職員からの感染対策に対するコンサルテーションに対応し現場に実践可能なアドバイスを行っています。また具体的な活動として、院内感染サーベイランス、感染管理教育、感染症情報の提供、適切な感染対策実施の確認を行っています。感染制御チーム(ICT)活動としてラウンドを週一回実施し、毎週月・木曜日には佐賀大学感染症科医師と共にラウンドを行い感染対策上の問題点、抗菌薬の適正使用や相談・指導を行い、さらに院内感染対策マニュアルの改訂、感染制御セミナー(全職員対象)、院内感染発生時の対応と対策を実施しています。
現在当館では、手洗い・手指衛生キャンペーンなど外来患者さん、職員を対象とした実技教育を行っています。患者さん、職員が抱える感染症に対するニードを具体的に分析評価し実施できる感染対策を向上させていきたい考えです。当館のみならず地域全体の感染対策が向上し、安全な医療の提供につながるような支援や活動を実施していきたいと思います。

私は、2011年に感染管理認定看護師の資格を取得し、現在は教育センター副看護師長と兼任で感染管理活動に当たっています。
現在行っている活動は、根拠に基づいた感染防止ケアを実践できるようにと院内ラウンドや職員(主に看護師)に対する感染防止指導・教育、感染管理コンサルテーション、感染防止マニュアルの改訂および作成などです。
これらの機会を通じて、現場ではさまざまな悩みがあることを知り驚くこともありますが、医療や看護の質の向上のために感染対策は必須の項目です。好生館での看護師としての経験と専門知識を活かしながら、身近な存在の認定看護師を目指して病院内の様々な部門や職種と協力しながら、病院全体で感染対策活動ができるよう取り組んでいきたいと考えています。