よい食習慣とは

好生館の食事って、どんなの?

好生館では、治療食が必要でない、いわゆる一般食の方にも、量や塩分、栄養のバランスを考えたヘルシーメニューをお出ししています。
それは、食事療法が必要でない患者さんにも、ヘルシーメニューでこれから生活習慣病などにかからず、健康に過ごしていただきたいからです。



好生館の食事は、栄養素をバランスよくとるために「主食」「主菜」「副菜」の3つの皿がそろうように献立を作ります。
<好生館の献立の基本>
副菜
主菜

主食



牛乳・果物



和食の基本パターンである「一汁2~3菜」も、よく見れば主食・主菜・副菜がそろっています。

図)和食の基本パターン

どうしてこの食べ方がいいの?

「主食」「主菜」「副菜」の3つの皿をそろえると、この5つの栄養素+αをきちんととることができます。



5大栄養素を含む具体的な食品は?

基本が大事

樹木にきれいな花を咲かせるには、虫や病気を寄せ付けないための対応も必要ですが、それ以前に、土を整え、水や肥料を適度にあげることで樹木自体を丈夫に育て、花をつけられるようにすることが重要です。

人間も同じです。基本の食事でそもそもの健康な体を作り、そのうえで不足が気になる、強化しておきたい栄養素があれば、それを補充するほうがより効果的です。「○○(特定の食品)が□□に効く!」とよく言われますが、その食品をたくさん食べたからといって、基本の食生活ができていなければかえって健康を損ないます。

どれくらい食べたらいいの?

あなたはどのタイプですか?

答えは、、、もちろん、「しっかり体を動かして、適量をおいしく食べる」方が、オススメです。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」に年代別、性別に1日に必要な栄養素量が記載されています。
詳しく知りたい方は、管理栄養士におたずねください。
なお、すでに医師から1日のエネルギー量を指示されている場合はそれに従ってください。


厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」内容の一部はこちらから
推定エネルギー必要量(kcal/日)
性  別 男 性 女 性
身体活動レベル
12~14歳 2,300 2,600 2,900 2,150 2,400 2,700
15~17歳 2,500 2,850 3,150 2,050 2,300 2,550
18~29歳 2,300 2,650 3,050 1,650 1,950 2,200
30~49歳 2,300 2,650 3,050 1,750 2,000 2,300
50~69歳 2,100 2,450 2,800 1,650 1,900 2,200
70歳以上 1,850 2,200 2,500 1,500 1,750 2,000
(日本人の食事摂取基準2015年版より)

健康な日本人の多くは身体活動レベルⅡに当てはまる方が多いようです。
なお、この推定エネルギー必要量は標準的な体格の方で計算しています。

※身体活動レベル
Ⅰ:生活の大部分が座位で静的な活動が中心。入院者や自宅療養患者で室内を中心によく動く人。
Ⅱ:座位中心の仕事だが、職場内での移動や立位での作業・接客等、あるいは通勤・買い物・家事、軽いスポーツ等のいずれかを含む場合
Ⅲ:移動や立位の多い仕事への従事者、あるいはスポーツなど余暇における活発な運動習慣を持っている場合。高強度のスポーツ活動に従事している人。

監修:         
佐賀県医療センター好生館
栄養管理長 小根森 智子