最新治療のご紹介
TAVI(経カテーテル的大動脈弁置換術)
TAVI(タビ)は、重症の大動脈弁狭窄症(AS)に対する治療法で、大きな切開(開胸)や心臓を止めることなく、カテーテルを使って心臓に新しい弁を留置します。これまで高齢や持病などを理由に外科手術(SAVR)を諦めていた患者さんに対しても、当館では心臓血管外科・循環器内科をはじめ、看護部、MEセンター、リハビリテーションセンターなどが連携する「ハートチーム」が一丸となり、安全な「TAVI」の施行に努めています。
大動脈弁狭窄症(AS)とは
大動脈弁狭窄症は、心臓の出口にある「大動脈弁」が加齢などで硬くなって開きが悪くなり、血液の通り道が狭くなってしまう病気です。弁が十分に開かなくなると、心臓は狭い隙間から血液を送り出そうと無理をしてしまい、次第に心臓の機能に大きな負担がかかるようになります。進行すると、日常生活に支障をきたすだけでなく、命に関わる重大な状態につながる可能性もあります。
正常な大動脈弁
大動脈弁狭窄症
(画像提供:エドワーズライフサイエンス合同会社)
大動脈弁狭窄症の主な症状は、動いた時の息切れ、胸の痛み、めまい、失神などですが、初期は自覚症状がないことも少なくありません。「年のせい」と見過ごされがちですが、進行すると薬での完治は難しく、弁を入れ替える治療が必要になります。
TAVIのイメージ
TAVIは、開胸や心停止を伴わず、太もも等の血管からカテーテルを挿入して心臓の大動脈に新しい人工弁(生体弁)を留置する治療法です。
YouTube動画(提供:エドワーズライフサイエンス合同会社)
医療機関の先生方へ
重症大動脈弁狭窄症の推定患者数と、実際のTAVI/SAVR施行数の乖離から、依然として多くの潜在的患者さんが治療介入に至っていない現状が推察されます。当館では心臓血管外科と循環器内科の両科が窓口となり、多職種による「ハートチーム」として、患者さんの全身状態や合併症を十分に評価し、個々の症例に応じた適切な治療方針の検討に努めています。適応の判断が難しいと思われる症例についても、安心してご相談ください。
重症ASの手術適合


