最新治療のご紹介
子宮温存が叶う子宮筋腫の治療法「子宮動脈塞栓術(UAE)」
子宮筋腫は、子宮の筋肉(平滑筋)にできるコブのような良性の腫瘍です。多くの場合、子宮体部に発生しますが、まれに子宮頸部にできることもあります。女性特有の病気の中でも、子宮筋腫の患者数は多く、35歳以上の女性の20~30パーセント、40歳以上では40~50パーセントにみられます。子宮筋腫は、卵巣から分泌される女性ホルモン(卵巣ホルモン)の1つであるエストロゲンによって、成長が促進されることがわかっています。佐賀県医療センター好生館では、「妊娠・出産」を希望しない患者さんで、子宮を温存し症状の軽減を図る治療法「子宮動脈塞栓術(UAE)」を提供しています。
子宮動脈塞栓術(UAE)
足の付け根の動脈からカテーテルを挿入し、筋腫(腫瘍)を栄養している子宮動脈から「塞栓物質」を注入することにより、子宮筋腫を壊死・縮小させ、症状を緩和することを目的とする治療法で、当館では、UAEの施行を保険診療として、積極的に実施しています。

UAEの適応
妊娠・出産を希望せず子宮を残したい
内科的治療で子宮筋腫の症状改善が困難
手術を希望しない又は手術困難
閉経前である
子宮がん・骨盤内に炎症などの疾患がない
UAEのメリットと注意点
| UAEのメリット | UAEのデメリット(注意点) |
|---|---|
| 低侵襲治療(数ミリ程度の穿刺) | 将来妊娠を希望する場合は対象外 |
| 局所麻酔で施行 | 筋腫分娩、卵巣機能廃絶などの合併症リスク |
| 入院期間が短い(3~5日間) | 症状再発に伴う再治療率14.4% |
| 子宮温存 | |
| 筋腫の個数や大きさに寄らない |
YouTube動画
動画:子宮温存が叶う子宮筋腫の治療法:UAE(子宮動脈塞栓術)
医療機関の先生方へ
子宮筋腫の症状でお困りの女性に、保険診療として、UAEの施行を積極的に実施しています。UAEは「女性なら心当たりのある病気」の症状の軽減に期待でき、QOL(生活の質)の維持・向上に資する治療法です。地域との医療機関との連携を一層深め、地域に根差したよりよい医療提供を目指す所存ですので、今後ともどうぞご安心して患者さんをご紹介ください。
